離婚とクレジットカード

こんにちは、函館の行政書士 小川たけひろです。

最近、スーパーやコンビニのレジに並んでいると、クレジットカードを使って支払いをしている方を多く見かけるようになりました。

クレジット会社のJCBが、今年の2月に発表した「クレジットカードに関する総合調査」によると、2020年度にクレジットカードの保有率が、86.6%と過去最高を記録したそうです。

新型コロナウイルスの影響や国が進める「キャッシュレス・ポイント還元事業」や「マイナポイント事業」など、キャッシュレス化を進める施策によって、国民の行動様式や消費行動の変化がキャッシュレス化を加速させたのではないかとこの調査は分析しています。

このように、クレジットカードを所有する人が年々増えていますが、所持しているクレジットカードの名義はほとんどの方が自分名義だと思います。

では、離婚した場合、所持しているクレジットカードについて何か手続きが必要になるようなことはあるのでしょうか?

 

1.名義変更手続き

自分名義のカードであれば、離婚してもそのまま継続しいて利用できます。しかし、離婚によって旧姓に戻った場合には、クレジットカードの名義変更手続きが必要になります。

カード自体は、名義変更手続きをしなくても利用可能なのですが、名義が変わっていることをカード会社に知られてしまうと、カードの利用を止められる可能性があります。

こういったことのないよう、住民票の異動や免許証、健康保険証など本人確認書類の変更手続き、金融機関で引き落とし口座の名義変更手続きを済ませてから、クレジットカードの名義人変更手続きをおこなうようにしましょう。

2.家族カードを所持している場合はどうすればいいのか?

家族カードは離婚したことによって利用できなくなります。ケースとしては、夫がクレジット会社の本会員となり、妻名義の家族カードを作成していることが多いと思います。

家族カードは生計を同じくする家族に対して発行されているので、離婚した場合は「同一生計」ではなくなるため、利用条件の対象外となります。そのため、離婚後も無断で家族カードを使用していると、本会員である元配偶者と金銭トラブルになることもあります。

家族カードは離婚しても自動的使用停止にはならないので、自分から本会員である配偶者に返却するか、カード会社に連絡をして解約手続きをするようにしましょう。

家族カードの解約は、本会員と名義人である家族本人がすることができます。

3.支払いが別の家族カードは注意が必要

家族カードを利用した場合、その利用した分の額については、本会員名義の口座から引き落とされるのが一般的です。しかし、家族カードでも支払いを分けることができるカードもあります。つまり、支払いを家族会員名義の口座から引き落としにすることが可能です。

支払いが別であれば、家族カードで使用した分は家族会員名義の口座から引き落とされるため、家族カードを解約しなくても問題ないのでは?と考える方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、支払いが別口座になっても、利用限度額が共有、つまり、使える額の『枠』を共有しているので、別れた配偶者が利用しようとしたときに限度額が不足して使えないといった事態に陥ることがあります。

こうなると、別れた配偶者との間でトラブルになる可能性があるので、支払い口座が別であっても、離婚時に解約手続きをしておくのが無難です。

4. 別居している夫婦の場合,家族カードは使えるのか?

では、離婚ではなく、別居している夫婦の場合、家族カードを今までと同様に利用していても問題はないのでしょうか?別居中であれば、法律上婚姻関係は継続しているため、家族として認められます。そのため、家族カードを使うことに対して何ら問題はありません。

しかし、家族カードの発行条件として「同一生計」の他に「同一住所」も含まれている場合には注意が必要になります。また、別居中であっても「まだ夫婦だから問題ない」と利用し続けるとトラブルを生じる場合もあります。別居する際には、家族カードの取り扱いについて、夫婦で話し合っておくようにしましょう。

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