離婚を切り出すタイミングと4つの方法

こんにちは、函館の行政書士 小川たけひろです。

離婚を決めたなら、その意思を相手に伝えなければなりません。

でも、別れを切り出したら、相手がどんな反応や行動をするのか、わからないので怖い。またどんな方法で伝えたら良いのかわからず、なかなか次のステップに進めない。どうしたらいいのか…。

離婚を切り出すには、タイミングと伝え方が重要です。

伝え方を誤ったり、まずいタイミングで離婚を切り出しててしまうと、相手の気分を害したり、気持ちを逆なでしてしまうこともあり、その後の話し合いが進展しなくなるかもしれません。

そのため、相手に離婚を切り出す場合は、タイミングをみて、最も良い伝え方を選択するようにしましょう。今回の記事は、「相手に離婚を伝えるタイミング」と「相手に離婚を伝える方法」についてまとめてみました。

 

1.離婚を切り出すタイミング

離婚を切り出す一番いいタイミングは、「お互いの気持ちが冷静なとき」です。

くれぐれも夫婦喧嘩のときや、相手の機嫌の悪いときなどはやめましょう。

特に、相手が離婚を考えていないようなケースでは、今後の話し合いが難しくなってしまうかもしれません。離婚の意思を伝えるのは、お互いが冷静な気持ちでいるときにしましょう。

そして、離婚を切り出すには、タイミングと同じくらい、伝え方も重要です。

2.配偶者に離婚の意思を伝える方法は4つ

①口頭

②電話

③メールやLINE

④手紙

離婚を切り出す方法として、以上の4つが考えられます。そして、それぞれにメリット・デメリットがあります。

①口頭

相手の顔を見て、直接離婚の意思を伝える方法です。

〇メリット

・相手の顔を見て話ができるので、相手の態度や表情で相手の気持ちや心の状態を確認できるので、臨機応変に対応できる。

・メールやLINEは相手の応答が返ってくるのに時間がかかるが、口頭だと時間差がなく、話が進みやすい。

〇デメリット

・一方が感情的になると、話が決裂してしまう。

・面と向かって話すため、相手の「威勢」や「情」に、押されたり、流されてしまう危険がある。

②電話

スマートフォンや携帯電話であれば、場所を気にせず相手と話ができます。

〇メリット

・相手と面と向かって話し合いをしないので、相手の表情や態度を気にせず、冷静に話し合いができます。また、場所や時間を気にせず話し合いが可能です。

〇デメリット

・相手の表情や態度が見えないので、相手の考えていることの予想がつきにくく不安になってしまう。

・話がこじれたり、感情的になってしまい、電話を切られるとそこで話し合いが終わってしまう。

③メールやLINE

直接会って話すことや、電話が苦手という方に使われることがあります。

〇メリット

・送信するまで何度も書き換えが可能なため、相手に誤解されない文章にすることができます。

・送受信に“時間の空き”があるため、感情的な内容であっても、気持ちを整え、冷静に返信できる。

〇デメリット

・ある程度、文章を書く力がないと、相手に考えや気持ちが伝わらなかったり、誤解を招くこともある。

・相手の返答が返ってくるまで時間がかかる。

④手紙

基本的にメールやLINEと同じです。

〇メリット

・メールやLINEの場合と同じです。

〇デメリット

・相手が受け取るか、開封するかわからない。

・やり取りに日数がかかることがある。

3.メールやLINE、手紙は避けた方が無難

4つの方法それぞれに、メリットとデメリットがありますが、離婚を切り出す場合、メールやLINE、手紙などで伝えるのは避けた方が良いかもしれません。

離婚は、一方的に「離婚したい」と相手に伝えただけで終わる問題ではありません。そもそも一方的に自分の気持ちを伝えただけでは、相手から離婚の同意は得られないでしょう。

「離婚したい」と伝えた後には、離婚に向けてどんな合意を形成していくのか、慰謝料は?子供の親権は?養育費の金額はどうする?など決めなければならないことはたくさんあるのです。メールやLINEだけで「離婚したい」で終わる問題ではなく、本当の話し合いはそれからなのです。

そのためには、面と向かって、相手の表情や態度を見ながら、しっかり自分の言葉で伝えることがなにより大切です。

離婚の話し合いをスムーズに進めるためにも、メールやLINEで気持ちを伝えるのは避けましょう。

では次に、具体的にどんな表現で離婚を切り出したら良いのでしょうか?

4.離婚を切り出す具体的な表現方法

①口頭で伝える場合

たとえば、「あなたの浪費癖に我慢できないので離婚をしたい」「もう子育ても一段落したから、残りの人生の時間を自分のために遣いたい。だから離婚をしたい」など、原因や理由をしっかり付け加え、相手の目を見て伝えましょう。

「ただなんとなく離婚したい」では相手に説得されたり、思いとどまるように言われたりして、話が進まなくなる可能性があります。

②電話で伝える場合

電話の場合も、基本的には口頭で伝える場合と同じです。

ただ、相手の表情や態度が見えないので、相手に気持ちがしっかりと伝わるか不安はあります。

③メールやLINE、手紙で伝える場合

メールやLINE、手紙で離婚の意思を伝える場合も口頭や電話の場合と同じように、気持ちに理由付けをすることに違いはありませんが、以下のような書き出しで始めると良いでしょう。

「あなたと面と向かって話すと、自分の気持ちや考えを伝えられそうにありません。そのためメールという方法でお伝えさせていただくことをお許しください。」

なぜ、対面で気持ちを伝えられないかの理由と謝罪の気持ちを表しましょう。

その後、次のように、離婚したいという意思表示と理由や原因について書いていきます。

「あなたと結婚して〇〇年。昔は喧嘩にもならなかったようなささいなことでも、最近は大きな喧嘩になってしまいます。喧嘩の頻度も多くなり、すっかり心身ともに疲れ果ててしまいました。

果たしてこのまま結婚生活を続けていくことが、お互いのためになるのかと疑問を持つようになってしまいました。幸い子ども達も成長し、これからは、お互いそれぞれ自分のために人生の時間を使っても良いのではないかと考えるようになりました。

あなたと私の今後の人生のために、ちゃんと話し合ってみたいのですが。あなたの考えも聞きたいので、時間を取っていただけませんか?」

対面で話すことに自信がない旨の理由と謝罪したあと、このように、自分達夫婦の現在の状況に不満を持っていることを書き出します。

そして、あくまで、相手のせいで離婚したいという気持ちを言うのではなく、お互いの今後の人生を見据えたときに最善の方法が離婚なのだということを主張することによって、スムーズに今後の離婚に向けた話し合いを進めることができるでしょう。

そして、決して自分だけの気持ちを主張するのではなく、相手の気持ちも聞く用意があるという表現をすることが重要です。

メールやLINE、手紙で離婚を切り出すことはおすすめしませんが、どうしてもメールやLINE、手紙でする場合には、絵文字やスタンプ、顔文字、流行り言葉や不自然に省略した言葉を使わないようにしましょう。あなたの真剣さや誠実さが伝わらず、逆効果になるかもしれません。

5.まとめ

離婚を切り出すにはタイミングが重要ですが、同時に伝え方も非常に重要になります。上記の4つの方法については、それぞれメリット・デメリットがあります。

また、DVなどの危険がある場合や ご夫婦の状況、相手方の性格などいろいろな要素を考慮して伝え方を選択しましょう。

今後の離婚の話し合いをスムーズに進めるためにも極力メールやLINEなどで済まさないようにしましょう。

また、いずれの方法にしても、言葉遣いや表現に注意したり、相手への配慮を欠かさないようにしましょう。

Pocket