離婚後、元配偶者の家族と付き合う?付き合わない?

こんにちは、函館の行政書士 小川たけひろです。

離婚するまでは親しく話していた、元配偶者の家族や親戚。なのに、離婚によってアカの他人になり、この先も付き合いを続けるべきか、きっぱり関係を断つべきか、悩んでしまう方もいらっしゃるようです。

子どもがいない夫婦の場合であれば、キッパリと関係を断つことも可能かもしれませんが、子どもを持つ夫婦の場合には悩むところかもしれません。

子どもにとっては、自分を可愛がってくれたおじいちゃん、おばあちゃんに離婚を境に会えなくなってしまうのは辛いことでしょう。では、離婚後の付き合い方についてどうすればいいのでしょうか?離婚の原因が、相手にある場合と自分にある場合によっても変わってきます。(「離婚の際、義両親への挨拶をどうするか?」もあわせてお読みください。)

 

1 元配偶者の浮気や不倫が原因で離婚したケース

こういったケースでは、浮気や不倫をした元配偶者の家族や親戚の側にも、「息子(娘)が申し訳ないことをしてしまった」という後ろめたい気持ちが残るのではないでしょうか。

逆に、浮気や不倫をされた側については、元配偶者はもちろん、家族や親戚との関係を一切断ってしまいたいという気持ちになる方が多いのかもしれません。

子どものいない夫婦であれば、家族や親戚を含め、もうアカの他人なのですから、そのまま関係を断ってしまってもなんら問題はないのかもしれません。

1.1 問題なのは、夫婦の間に子どもがいる場合

厄介なのは、子どもがいる夫婦が離婚したケースです。

こういったケースの場合、元配偶者の家族、特におじいちゃん、おばあちゃんとしては目に入れても痛くないほど可愛がってきた孫です。

当然会いたいという気持ちが強いでしょうし、会えないことで、余計に愛しさが募ってくるのではないでしょうか。

子どもにとっては大好きな祖父母なのだから、会わせてあげないといけないのかもしれないと考える方も、いらっしゃるかもしれません。

たしかに、そうしてもらえれば、元配偶者の家族にしてみれば孫との関係は、今までとなんら変わらないのですから、大歓迎なことでしょう。

実際、夫の不倫が原因で離婚した後も、元夫の父母と自分と子どもで定期的に会ったり、旅行までするような新しい関係を作った方もいらっしゃいます。

でも、こういったことは稀なケースといえます。

浮気や不倫などが原因で離婚したケースでは、相手の親や親戚とは交流を断っている人がほとんどでしょう。

1.2元配偶者の家族と会うことで、かえって関係が難しくなることもある

元配偶者の家族と子どもを会わせることで、かえって関係が難しくなってしまうこともあります。どういうことかというと、現時点では子どもが可愛くて仕方ない元配偶者の家族にも、将来、新しい孫ができる可能性があるからです。

元夫(妻)が不倫相手と結婚し、子どもが生まれた場合は、やはり元配偶者の家族としたら、いつでも気兼ねなく会える新しい孫に愛情をそそぐようになるからです。

祖父母が、以前と変わらぬ愛情をそそいでくれるのなら問題はないでしょうが、新しい孫を可愛がるようになり、自然と会う回数が減ってきた場合、一番辛い思いをするのは子どもなのです。

1.3上手い関係が築ければ、困ったときに助けてもらうこともできる

もちろん、以前と変わらずたっぷりと我が子に愛情を注いでくれる元配偶者家族もいます。また、自分自身が元義母(義父)と仲が良くて、離婚後も付き合いたいということもあるでしょう。

こういったケースでは、自分が困ったときには手を差しのべてくれたり、相談相手になってもらえる可能性があります。

たとえば、離婚を契機に、仕事を始めた女性の場合、仕事の都合でどうしても保育園の送迎ができなかったり、突発的な発熱などで、病院に連れていけないときも代わりに連れて行っていってくれたりと元配偶者の家族が助けになることもあります。

離婚後の元配偶者家族との関係は、以上のように、人それぞれです。

そのため、自分自身で慎重に考え見極めながら、「自分は本当のところどうしたいか?」という“自分の心の声”とじっくり向き合ってみるのが良いでしょう。

2 自分の不貞などが原因で離婚した場合

2.1元配偶者家族と会うのはやめた方が良いかも

もしも、自分自身の浮気や不倫、借金などが原因で離婚する場合は、自分の方から元配偶者家族に連絡を取ることはやめた方が賢明でしょう。

元配偶者の家族が自分のことを快く良く思っているとは考えにくく、こちらから電話や訪問をすることは、相手の家族の心情を考えた場合、自重すべきでしょう。

もちろん、元配偶者家族の方から「孫に会いたい」と連絡をしてきた場合には別ですが。ただ、離婚前は親しく付き合ったとしても、お互いにもう親族でないことには変わりありません。

自分が離婚原因を作ったのであれば、なおさら節度をわきまえ、距離を置いて付き合うことが良いかもしれません。

3 離婚調停や裁判などを経て離婚した場合

3.1これからの自分と子どもの生活を第一に考えましょう!

当然のことかもしれませんが、今後元配偶者や相手の家族と会う必要はないでしょう。離婚後、自分が子どもを育てている場合、祖父母が孫に会いたがっているかもしれないと思うことがあるかもしれません。

でも、相手の家族に会えば、泥沼の離婚劇の末別れたという辛い過去を思い出すことになるかもしれません。

でも、気持ちを切り替え、一日も早く新しい人生をスタートさせたいという気持ちがあるなら、キッパリ関係を断つという選択をするべきなのではないでしょうか。

4 離婚相手の親の葬儀に参列してもいいか?

4.1参列するかしないかは自分の気持ちしだい

離婚後は元配偶者の親が亡くなってしまった場合、その葬儀に行くかどうかは自分の気持ち次第ではないでしょうか。たしかに、離婚相手の両親の葬儀に参列するかどうかということは、とても微妙な問題ではあります。

結婚式など、新たな関係を作りあげるものとは違い、葬儀の場合、今までお世話になったことへの感謝をこめて最後のお別れのために参列するものだからです。

結婚していた頃に亡くなった両親にとても可愛がってもらい、お世話になった場合は、「お線香だけでもあげて、感謝の気持ちを表したい」という気持ちになるかもしれません。

もし葬儀に参列したいという気持ちがあるなら、素直に自分の気持ちに従うべきではないでしょうか。葬儀の参列者の中には、怪訝そうな表情であなたを見る人がいるかもしれません。でも、それはその場限りのこと。気にしなければいいのです。

感謝の気持ちを込めて、葬儀の席でお線香をあげることは、何の問題もないでしょう。

4.2ただし、再婚相手がいる場合は遠慮した方が無難でしょう

ただし、離婚した元配偶者が再婚をしている場合は、相手の立場を考えて遠慮した方が良いかもしれません。

前妻(夫)と顔を合わせることを、まったく気にしない人もいるかもしれませんが、普通は過去を思い出したり、新しい配偶者の手前、嫌な気持ちになる可能性が高いのではないでしょうか。

こういったケースで、どうしても、自分の気持ちを伝えたいと思うなら、弔電という方法もあります。また、何もせず、静かに気持ちだけで冥福を祈ることでも良いのではないでしょうか。

4.3参列が”義理”なら参列の必要はありません。

逆に、「葬儀に行きたくはないけど、義理で参列しなくてはならない」と思っているならば参列の必要はありません。

離婚した嫁(婿)という立場で、葬儀に出席する義理はまったくないのです。参列するもしないも自分の気持ちに従っても問題はないでしょう。

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