夫が相続したマイホームは財産分与の対象になるか?

こんにちは、函館の行政書士 小川たけひろです。

夫が亡父から相続した家に夫婦で住んでいたが、この家の固定資産税や修繕費は家計から支出してきた。このようなケースでもこの家は財産分与の対象になるのでしょうか?

 

1.財産分与における共有財産と特有財産

基本的に、夫婦が婚姻期間中に形成した財産は、夫婦が共同で作った財産とされ、財産形成に対する貢献の割合は、夫婦平等であると考えられます(いわゆる2分の1ルールとよばれる)。

しかし、夫婦が各々、婚姻前に取得した財産や、たとえ婚姻期間中でも、親など第三者から相続・贈与などにより無償取得した財産は、その者の特有財産として財産分与の対象とならないのが原則です。

2,夫が親からもらった家でも財産分与の対象になる?

特有財産の維持に一方の配偶者(本事例の場合は妻)の、協力・貢献があったなどの事情がある場合、公平の見地から、特有財産に対する、協力・貢献に見合った部分が財産分与の対象とされることもあります。裁判例でも他方の配偶者の協力・貢献があって対象財産が維持されたことが認められたケースがあります。

夫名義の借地上で店舗を展開していたが、夫の入院期間中、妻が店を支え、借地権を維持したという事案について、借地権の価格の一部につき財産分与を認めた。(東京高裁昭和55年12月16日 判タ437号151頁)。

基本的に、夫が自分の親から相続したマイホームは、夫の特有財産とされ、財産分与の対象とはされませんが、婚姻期間中に、修繕費などを対象財産を維持するために支出していたお金がある場合、その金額によっては財産分与の対象となる可能性があります。

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