自分の不倫が原因で相手夫婦を離婚させたらどんな責任を負うのか?


こんにちは。函館の行政書士 小川たけひろです。

自分の不倫が原因で不倫相手の夫婦を離婚させた場合、どのような責任に問われることになるのでしょうか?

〇不倫相手の配偶者に対し不法行為責任を負うことになる

自分の不倫が原因で相手夫婦が離婚してしまったり、離婚の危機に瀕してしまった場合、不倫相手の配偶者(夫又は妻)対し不法行為責任というものを負うことになります。

不法行為とは、この場合、夫婦関係の平穏を侵害する行為、つまり夫婦関係を破綻させる行為のことをいいます。

そして、不法行為の責任としては損害賠償責任、具体的には、相手方の配偶者から請求されれば、慰謝料を支払わなければならない可能性があります。

〇慰謝料の支払義務は不倫相手との連帯債務になる

自分の不倫によって相手夫婦が離婚の危機に瀕した場合や離婚に至ってしまった場合、相手方配偶者(夫又は妻)への慰謝料を支払う義務については不倫相手と連帯して債務を負うことになります。

不倫は、当事者二人が相手方配偶者に対し、共同で不法行為をしたことによって、相手方の配偶者が精神的苦痛を受けたのだから、慰謝料の支払いという責任についても二人共同で責任を負いなさいということから連帯して債務を負うことなります。

〇しかし責任を負わない場合もある

自分の不倫が原因で、相手方夫婦が離婚に至ってしまった場合でも、不法行為責任を負わない場合があります。

まず、不倫の相手方が配偶者に対して法的な責任を負うためには、貞操義務違反、つまり不貞行為があって、かつ、不貞行為に関して故意又は過失があるときに限られます。

不貞行為といえるためには、性行為や性行為と類似の行為があることが必要で、単に、二人で食事をしたとか、キスや手を繋いだ程度の行為であれば、不貞行為とはいえません。

また、不倫相手が既婚者だと知らなかったような場合や、独身だと言われてそのことを信じて不倫をしていた場合や、既婚者だったということに気づかなかったことに落ち度がなかった場合には、故意や過失がないと認められる可能性があります。

さらに、不倫関係であった時点で、相手方夫婦の関係がすでに破綻していた場合には、不倫が原因で夫婦関係が破綻したといえません。そのため、不倫関係にあった時点で、相手方夫婦が、離婚を意識して長期間別居状態であった場合など、夫婦関係がすでに破綻していたといえる場合には、慰謝料の支払い義務はありません。

慰謝料の請求については、相手の配偶者が不倫の事実及び不倫相手の存在を知った時から3年間、慰謝料請求をしなかった場合、消滅時効が成立します。また、最後に不貞行為をおこなった日から20年経過したときは除斥期間というものが成立するため、相手方の配偶者は、慰謝料請求できなくなります。

Pocket