不倫相手を生命保険の受取人にすることは可能か?

こんにちは。函館市の行政書士 小川たけひろです。

 

先日、保険関係のお仕事をしている方と話をしていて、不倫相手を生命保険金の受取人として指定したいという相談を受けることがあると聞きました。長い間、不倫関係にある相手と付き合っているうちに責任感のようなものが芽生えて、自分の死後もちゃんと生活が成り立つようにしてあげたいと思うのかもしれません。

そして、実際に生命保険の契約をして、不倫相手を受取人にした場合、その保険契約は有効となるのでしょうか?

このことについて、法律上の妻(戸籍上の妻のこと)との関係が実質的に破綻していて、不倫相手とは事実上夫婦のような関係にあったという場合で、不倫相手を生命保険の受取人をとしていたことについて、不法な動機による契約締結ではないとして、不倫相手を受取人とする生命保険契約を有効としている事例があります。

また、この事例とは反対に、「死亡保険金の受取人指定は、不倫関係の維持継続を目的とし、不倫関係の対価としてされたものであり、公序良俗に反して無効であるといわざるをえない」としている判例があります。

そしてこの場合、生命保険契約そのものは有効であり、受取人の部分が無効となって、相続人に生命保険金を受取る権限があるとしています。

こうしてみると、不倫の相手を保険金の受取人にできるかどうかは、不倫関係が夫婦関係の破綻前に始まっていたのか、婦関係が破綻していた後に不倫関係が始まったのか、また、保険契約の目的が不倫関係の継続や対価としてのものか、どうかなどの事情を総合的に勘案して有効か無効かが判断されると思われます。

 

 

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