離婚協議書の氏名は直筆ですか?

こんにちは。函館の行政書士 小川たけひろです。

 

離婚協議書は絶対にこう書かなければならないという形式が定まっているわけではありません。その点が公正証書とは違います。

離婚協議書には、お互いが合意した内容が書かかれてあり、お互いの署名捺印があれば基本的な体裁は整っています。捺印する印鑑は実印でなくても、認印でもかまいません。

この点、公正証書の場合は、合意の当事者が本人であることや、合意内容に間違いが無いことを確保するために、公正証書の原本、または、公正証書の作成委任状に本人の実印を押させ、さらに印鑑証明書の提出も求められるため、当事者が作成する離婚協議書に比べるとかなり厳格です。

このように、離婚協議書にする捺印は認印でも構わないのですが、夫婦別々の印鑑にしましょう。そして、印鑑よりももっと重要なことが名前です。ここに注意を払いましょう。

特にありがちなのですが、離婚協議書を書籍やインターネットのサンプルをそのまま使用し、パソコンで作成したとき、名前までパソコンで作成して、印鑑を押してしまう方もいらっしゃるようですが、名前の部分は、後々トラブルになった場合のためにも自分で署名すべきです。

名前の部分までパソコンで作成された離婚協議書に捺印してしまうと、トラブルになった際、「自分はハンコを押した憶えはない! 相手が勝手に実印を持ち出して押したんだ!」という言い訳をされることもあります。

元夫婦だった立場上、お互いの実印を簡単に持ち出して押せる状況にありますから、そういう言い訳をされるととても厳しい状況になります。

離婚届など届出人欄が自署押印することを求めている理由は、後日、その離婚届の有効性が争いとなった場合に本人が直筆で書いたという事実があれば、その離婚届が自分の意思で書かれたと推測されるからです。

このような後々のトラブルを回避する意味でも、名前は直筆でしっかりと書きましょう。

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